わが家の間取りの決め手!小さな家は階段の位置が重要だった
間取りの打ち合わせをする時、
- 「お部屋はいくつにしたいですか?」
- 「和室は必要ですか?」
- 「広さはどれくらいで考えていますか?」
と聞かれることが多い一方で、
- 「階段はどうしますか?」
と聞かれることは少ないですよね。
わが家は27坪という小さな家です。当初は間取りの打ち合わせが難航し頭を抱えていたのですが、階段の位置と向きを序盤で決めたらスムーズに理想通りの間取りを作ってもらえました。
この記事ではわが家の間取りで決め手になった階段の位置についてお話していきます。
- 間取りがテトリス状態で疲れた…
- 理想の間取りの家で暮らしたい
- せっかくだから階段にこだわりたい!
という方へ向けた記事です。
階段の位置を先に決めた理由
わが家は間取りの打ち合わせで階段の位置から決めました。その理由は3つあります。
- 2階にフリースペース(サンルーム)を作りたい
- 採光と通風を良くするために2階の部屋は全て角に配置したい
- 2階にトイレがほしい
このように2階の要望が多いためです。
わが家の場合、1階の要望を拾ってから余った場所に階段を配置するのではなく、2階をイメージしながら始めに階段の位置を決めることで、理想の間取りができあがりました。
憧れのリビング階段について考える
私の憧れはリビング階段です。
実家も義実家も玄関ホールの先に階段がある家で、リビング階段は経験したことがありません。
そして、2階の使い勝手を良くするためにマイホームはリビング階段を採用しました。
そこで、リビング階段についてメリットとデメリットの面から考えてみます。
リビング階段のメリット
- 帰宅した家族と顔を合わせられる
- 通路が必要なくなって省スペース
- 家事動線が短い
- 階段を家の中心に配置できる
私は、このメリットにかなりの魅力を感じました。
限りあるスペースを有効活用したいですし、毎日の家事が間取りで楽になったらうれしいですよね。
階段が家の中心付近に配置されることで2階の間取りに無駄が生まれにくくなります。小さな家を作る時に押さえておきたいポイントです。
そして、なにより家族が帰宅したときに「ただいま」「おかえり」と言える関係を保ちたいなと思うのです。
リビング階段のデメリット
- 音が伝わりやすい
- 冷房は1階へ、暖房は2階へ逃げる
- 来客時に気を遣う
リビング階段はリビングと2階がつながっているので、音やにおいが伝わりやすいと言われています。
また、2階の冷房は1階へ逃げ、1階の暖房は2階へ逃げてしまい、室温の調節が難しそうなイメージがありますね。
リビング階段のデメリットに対処するためにやったこと
わが家の場合、私がリビング階段に憧れていたということもありますが、2階の要望を叶えるためにはリビング階段にするしかありませんでした。
上で挙げたようにリビング階段にはいくつかのデメリットがありますよね。このデメリットを少しでも解消するために、わが家ではいくつかの手を打ちました。
階段の入り口にドアをつける
リビング階段のデメリットはリビングと2階がつながっていることが原因です。
この原因にアタックするために、階段の入り口にドアをつけて1階と2階の空間を分けられるようにしました。
家の断熱性能を上げる
温かい空気は上へ、冷たい空気は下へたまりやすいでえすよね。冷気や暖気が逃げてしまうのは高低差と温度差が原因です。
1階と2階でできるだけ温度差が小さくなるように、わが家では家の断熱性能を上げました。
壁の断熱はもちろん、窓の断熱性能が重要です。外からの熱や冷気の多くは窓から伝わります。
最近ではペアガラス(2枚一組のガラス)やトリプルガラス(3枚一組のガラス)が標準設計の家が多く見られますよね。
ガラスが2枚より3枚の方が断熱性は高いと言えますが、気をつけたいのはサッシの部分です。
アルミサッシと比較すると樹脂サッシの方が断熱性が高いのです。アルミサッシ、半樹脂サッシ、樹脂サッシ、木製サッシなど、いくつかの種類があるのでチェックしてみてくださいね。
ちなみに、わが家はトリプルガラスではなくペアガラスにして、樹脂サッシを選びました。詳しくは別記事でご紹介しますね。
部屋の広さに対してややオーバースペックの冷暖房機器を設置する
わが家では部屋の広さに対して大きめのエアコンやストーブを設置しています。
具体的にお話すると、約12畳のリビングに18畳用のものです。
なぜなら、冷気や暖気が他の階へ逃げることが予想されるので、余力を持って快適な室温をキープしやすいようにオーバースペックにしたのです。
もう一つの理由として、コストカットのために冷暖房機器を施主支給にして型落ち製品を探した結果、ちょうど良い大きさの冷暖房機器が売り切れまたは割高だったため1回り大きい性能のものを選びました…。
また、部屋の広さに対して大きめの性能の冷暖房機器を使用すると、本来のエネルギー効率を発揮しやすいですよ。
間取りの重要ポイント!階段の位置に注目してみよう
階段は間取りの骨格のようなものです。階段を少し変えれば、1階も2階も使い勝手が変わります。
間取り図を見ていてなんだかしっくりこないなぁという時は、階段の位置や形を見直してみると理想に近付けるかもしれませんよ。
これから長く住むマイホーム、ステキな家づくりができると良いですね。