シングルマザーは住宅ローンの審査で不利って本当?
新築の注文住宅を購入したわが家は隣近所の家庭とは少し状況が違いました。
それは、夫は住宅ローンを組むのが難しく、私(女性です)1人で住宅ローンを組んだということです。
住宅ローンを組む際、私は心配事がたくさんありました。
- そもそも女性の片働きで住宅ローンって組めるのかな?
- この先私1人で住宅ローンを返せるかな?
- 子どもの教育費もかかるし、審査で不利になったりしないかな…
私の片働きで私がワンオペ育児をしているわが家。
もしかして、シングルマザーや独身女性の方で私と同じように住宅ローンの審査を不安に思っている方が多いのでは…と思い、ハウスメーカーや金融機関の担当さんに詳しく聞いてみました。
結論から言います!
シングルマザーや独身女性だからという理由だけで住宅ローン審査で不利になることはありませんでした。
住宅ローンの審査って何を基準に見ているの?
住宅ローン審査のポイントは大きく分けて下の2つです。
年齢や職業、家族構成、年収、貯金、資産など。
医師や弁護士、公務員、一部上場企業の会社員などは属性が良いと言われています。
女性の平均給与から住宅ローンを考える
シングルマザーや独身女性で気になるのは職業や年収など、属性の部分ではないでしょうか。
ざっくりと世の中の平均年収を見てみますね。
(国税庁 平成29年分民間給与実態統計調査結果より作成)
20~24歳で一度年収の男女差が縮まりますが、どの年代でも男女差がありますね。結婚や妊娠、出産などによって正規雇用から非正規雇用に変わることもあるので一概には言えませんが、どの年代でも女性より男性の年収が高い印象です。
実際に私自身、自分の年収(300万円台)で審査が通るのかが一番の心配でした。
シングルマザーや独身女性が審査で不利にならないためのポイント
シングルマザーや独身女性が住宅ローンの審査で不利にならないためには、いくつかのポイントがあります。
これらのポイントは女性に限らず、住宅ローンを組む全ての人に当てはまることなので、ご自身の状況とあわせて確認してみてくださいね。
ポイント①収入に対して返済可能な借入金額に設定する
ポイントの1つ目は、しっかり返していける借入金額を設定することです。
金融機関の多くは、住宅ローンの返済額上限(返済負担率)を年収に対して20~35%程度に設定しています。
この返済負担率を簡単に計算するには、
(1年間の住宅ローン返済額合計+その他借り入れの1年間の返済額合計)÷年収×100
という式に当てはめてみるとわかります。
それぞれの生活スタイルや家計の状況によって違いが出てくる部分で、一般的に返済負担率がおよそ25%以内であれば無理のない借入金額だと言われています。
わが家の場合で恐縮ですが、マイホーム購入後にかかる税金や修繕費の積み立て、病気治療費や子供の教育費などを考慮して返済負担率を20%以下になるように借入金額を抑えました。
ポイント②クレジットカードなどの支払いを延滞しない
過去にクレジットカードなどの支払いに遅れがあった場合、5年間は情報が保存されています。
住宅ローンの審査ではこのような情報を参考にして、しっかり返済してくれそうな人かどうかを見ているのです。
うっかりスマホや携帯電話の分割払いを忘れていた…なんていう場合にも情報が記録されるので注意が必要です。
ポイント③3年程度は仕事を続ける
しっかりと返済してくれる人かどうかを判断するために、金融機関では仕事や勤続年数を参考にしています。
ここで重要なのは、返済能力があるかどうかということです。
仕事を長く続けていれば、今後も一定の収入が見込めたり、場合によっては収入アップが期待できたりというように見られます。
金融機関によってばらつきはありますが、勤続年数が3年以上あれば審査時の信用が得られやすいと言えますね。
女性が安心して家を買う方法
シングルマザーや独身女性だからというだけで住宅ローンの審査で不利になることはありません。
実際に私自身が
- 女性の片働き
- 未就学児2人の子育て中
- 実家の支援なし
という一見不利に思える状況でも、希望通りの住宅ローンを0.5%という低い金利で組むことに成功しました。
重要なのは収入に対して返済可能な借入金額を設定することや、普段から支払いの遅れがないように気をつけること、そして可能であれば一定期間仕事を続けてみることです。
もしかしたら、車のローンやカードローンなど他の借り入れがあって心配…と言う場合がありますよね。そんな時は、ハウスメーカーの担当さんに相談するときっと力になってくれますよ。
マイホームの夢を叶えた後も安心して暮らしていけると良いですね。