家を買おうと思ったら、まず思い浮かぶのは土地でしょうか?それともハウスメーカーでしょうか? 間取りからという方もいらっしゃいますよね。
わが家が真っ先に取り組んだのはハウスメーカー選びです。
ハウスメーカーをひたすらまわって、迷いに迷い、失敗しかけ、約1年かかってわが家にピッタリなハウスメーカーを見つけました。
今回は、わが家がどうやって信頼できるハウスメーカーを見つけたのか、詳しくお話していきます。
結論から先に言います。
安心して暮らせる予算を聞いて、後から家のせいで苦しまないように提案してくれるハウスメーカーを見つけました!
そもそも家を買う目的って何?
そもそも論ですが、家を買う目的って何でしょうか?
- 今住んでいる所が狭いから?
- 家賃を払うのがもったいないから?
- 広くてキレイで便利な所に住みたいから?
私にとっては、どれも半分合っているような、半分合っていないような。
わが家にとって家を買う目的は、「家族が幸せになるため」です。誰かの儲けのためではありません。
そのため、限界ギリギリの予算で家を買って極貧生活に陥ったり、ローンの返済のためだけに仕事をするような人生になるのは避けたかったのです。
わが家は年収300万円台で新築の注文住宅を購入しましたが、子供たちの教育費や車の買い換え、自分たちの老後資金など、何の心配もありません。そして年に数回の家族旅行やレジャーも楽しんでいます。
それもこれも、やり手の営業さんに乗せられて
「家は一生に一度も買い物だし、今は大変だけどお給料だってこれから上がるだろうし、切り詰めればなんとか頑張れそう!」
と限界予算ギリギリの契約をしそうになった時、私たち家族の今後を考えてくれるハウスメーカーとの出会いがあったおかげです。
夢のマイホームで楽しくてゆとりのある生活を送るためには経済力の有無ではなく、信頼できるハウスメーカー選び、ひいては信頼できる営業さんを見分けることが重要なのです。
それって怖い!知らないことだらけの住宅業界
マイホームフェアや住宅展示場へ行くと、すぐに希望の間取りや土地の提案をされたり、金融機関の事前審査を勧められたり、帰り際に「じゃぁ次の打ち合わせはいつにしましょうか?」なんて言われて驚きますよね。
何社かまわっているうちに慣れてしまいましたが、中には「消費税が上がるから」「今後金利が上がるから」とすぐ契約するように説得されることもあって「え?」と聞き返したこともしばしば。
他の買い物と同じように、家を購入する時はどんなハウスメーカーがあって良い所とそうでもない所、価格の妥当性を考え、他のハウスメーカーと比較してみて、納得できる家を買いたいものです。
ハウスメーカー巡りをしているうちに、住宅業界は私たちの知らないことだらけだということに気づいたのです。そんな住宅業界の謎をわかりやすく説明してくれる営業さんなら、誠実に家作りに関わってくれそうですね。
建物の本体価格だけならいくらでも安く見せられる!本当の坪単価を見抜こう
わが家がマイホームを購入する時、まず候補として考えたのがローコストと言われる坪単価40万円台までのハウスメーカーと、さらに安く家を建てられる地元の工務店です。
大手ハウスメーカーに憧れはあるけれど予算を考えると厳しいのが明らかですし、間違えて迷い込んでしまった時は年収を言ったとたんにその場が静まりかえって恥ずかしいやら悲しいやら。
大手の工務店も魅力的でしたが予算が合いませんでした。
一言でローコストと言っても、その内容は様々です。
よくチラシに掲載されている「コミコミ価格で900万円」や「坪単価30万円」というフレーズ、夢がありますよね。そこにカラクリがあることに気付いて驚いたのは、わが家だけではないはずです。
実は、建物の本体価格は何と何が含まれなければいけないよ!という明確な基準はどこにもありません。
- 敷地調査費
- 仮設工事費
- 設計費
- 現場検査費
- 杭打ち工事費
- 水道の引き込み工事費
- 自治体の水道加入費
- 浄化槽
- 各種保険
など、様々な項目を除外した値段から坪単価を出して安く見せている場合があるのです。
これでは、ローコストのハウスメーカーで家を建てたはずなのに後から計算したら坪単価50万円を超えていた…なんてことにもなりかねません。また、家が大きければ大きいほど坪単価は安くなり、家が小さければ小さいほど坪単価は高くなりがちです。
コミコミ価格や坪単価の内容は、まず確認したいポイントですね。
言われなければわからない「諸費用」
例えば1,000万円の土地を買ってそこに2,000万円の家を建てたら合計は3,000万円、とはいきません。
- 不動産屋へ支払う仲介手数料
- 不動産取得税や固定資産税の精算
- 金融機関へ支払う保証料や手数料
- ローン代行手数料
- 登記費用
- 抵当権設定費
- 火災保険
- 印紙代
これらの諸費用がかかるので合計すると3,000万円+α(数百万円)です。
家の本体価格とは別にかかるものですので、「あの手続きにいくらかかる」「この手続きにいくらかかる」と後から聞いて青ざめることのないように、確認しておきたいポイントです。
また、諸費用はやり方によって金額が変わる部分なので、ぜひとも信頼できる営業さんを探し当てて上手に節約したいですね。
後から値段がつり上がるオプションの罠
今検討しているハウスメーカーは詳細な見積もりを全て出してから契約という流れでしょうか?もしそうではないのなら、契約後にオプションで値段が上がる可能性が出てきます。
例えばオール電化が希望なのに標準仕様ではガスだったり、部屋の隅にしかコンセントがなくて仕様変更が必要だったり…、仕様変更をしているうちにあっという間に数百万円の予算オーバーということが実際にあるのです。
契約できるかわからないのに打ち合わせをして詳細な見積もりを出すのは手間だと考えるのも企業の経営という点から見ればわかる話ですが、お客様目線とは言えないですよね。
営業さんはどんぶり勘定の見積もりだけで契約を急いでいませんか?契約前に見極めたいポイントです。
知ってる?家を購入した後のお金の話
お金がかかるのは家を購入した時だけではありません。
- 固定資産税
- 修繕費やリフォーム代
- ローンの返済
など、家を建てた後もかかるお金があるのですが、家のつくりや設備によって固定資産税や修繕費は大きく変わってきます。
安いだけの家を購入して光熱費や修繕費が大きくかかるのではローコストを選んだ意味がありませんし、よく知らないままオプションの仕様変更をして後々のコストが上がるのも考えものですよね。
私の周りで、「アイランドキッチンにしたらキッチンの幅が2550mmを微妙に超えると判定されて固定資産税が高くなった」と話していた方がいました。
担当の営業さんは家の作り方によってその後のお金の動きが変わる可能性があることを教えてくれますか?家を建てた後のお金のことまで考えてくれる営業さんに出会えたら、心強いですね。
信頼できるハウスメーカーを見分けるためのたった1つの言葉
私は「会社のため」ではなく「お客様のため」に家作りの提案をしてくれるのが信頼できるハウスメーカー(営業さん)だと思います。
そんな信頼できるハウスメーカーを見分けるためにわが家が実際に使っていた言葉があります。それは
「私たちがゆとりを持って暮らせる家の予算はいくらですか?」
たったこれだけです。
わが家の経験上、営業さんはまず年収を聞いた上で「ご予算はいくらくらいですか?」と聞くことが多いです。私はこの時に、ゆとりを持って生活ができる家の予算はどれくらいか聞いていました。
そこで
- 「その年収なら〇〇〇〇万円(限界予算)ですよ」
- 「同じくらいの年収や職業の方だと〇〇〇〇万円(限界予算)ですよ」
- 「奥さんも働きますよね?そしたら〇〇〇〇万円(限界予算よりさらに上)ですね」
- 「家を建てるなら〇〇〇〇万円(限界予算ギリギリまたは上)くらいです」
- 「これから保育料や大学授業料が無料になるので〇〇〇〇万円(限界予算)でも安心じゃないですか?」
- 「車の買い換えはローンが使えるし、子供の学費は奨学金を使っている人が多いので家を建てても心配ないですよ!」
という言葉が返ってきても年収が低く不安のあるわが家は即決せず。
- 今の収入やこれからの見通し
- 他のローンの有無
- 子供の進路
- 今と今後の生活費
- 車の買い換え時期と支払い方法保険
- 家を購入した後のメンテナンス費用
- ローン返済のシュミレーション
- 税金
など、詳細に考えて、不安の無い予算で希望の暮らしができるような提案をしてくれるハウスメーカーを探し続けました。
その結果、約1年もかかってしまいましたが、信頼できる営業さんに出会えたからこそ、ゆとりのある今の暮らしがあるのだと思います。
自分にぴったりなハウスメーカーを見つけよう
ハウスメーカー選びは大変だけど、その後を左右する重要なもの。
何を重視するかはそれぞれの状況や考えによりますが、信頼できるハウスメーカーが見つかると良いですね。